データサイエンスとデータドリブン経営

データサイエンス/デジタルマーケティング/データドリブン経営の書籍紹介・感想

2019-01-01から1年間の記事一覧

人工知能プログラミングのための数学が分かる本

数学の基本から始まり、機械学習での応用まで解説してくれます。 各章が綺麗に分かれており、独立して読めるので非常に読みやすいです。 ただし、章によって記載のレベルが異なるので、そこは要注意です。 文系人間だけど機械学習の数学が分かるようになりた…

東京大学のデータサイエンティスト養成講座

pythonの文法からライブラリ、機械学習の仕組みまで網羅的に説明してあって、この本を読めば基本的な機械学習はできるのではないでしょうか? 問題演習やら付録のjupyter notebookなど自分で勉強するのに十分な豊富な内容になっています。 また、文章量、レ…

戦略的データサイエンス

本日はオライリーのデータサイエンス入門書を紹介します。 戦略的データサイエンス入門 ―ビジネスに活かすコンセプトとテクニック 作者:Foster Provost,Tom Fawcett 発売日: 2014/07/19 メディア: 単行本(ソフトカバー) お薦めしたい方 ・数学が苦手な方で…

タタール人の砂漠

私の人生を変えた本 タタール人の砂漠 (岩波文庫) [ ディーノ・ブッツァーティ ]価格: 1012 円楽天で詳細を見る タタール人の砂漠 (岩波文庫) 作者:ブッツァーティ 発売日: 2013/04/17 メディア: 文庫 会社で目標が無くなって辛かった時期に、ブログで紹介…

ディープラーニングG検定対策

2019年11月9日(土)にディープラーニング協会のG検定が行われます。 ディープラーニングに関する知識一般を問うもので、エンジニア以外を対象にしています。 基礎知識を身につけるため、私も受けようと思います。 https://www.jdla.org/business/certificat…

侘び・数寄・余白

1.編集者/評論家について 松岡正剛さんは千夜千冊という評論を書いているのは知っていましたが、「ただ多くの書物を読んで雑学を増やすことに何の意味があるのか?」と思って内心馬鹿にしていました。 しかし、今回の講座では、音楽・絵画・文学・デザイ…

命もいらず名もいらず

山岡鉄舟さんに見習うべきところ 冒頭7ページで寺の鐘を持ち帰ろうとするエピソードが示されるが、鉄舟さんの意志の強さ、まっすぐさ、頑固さには常識外れなところがあり、すごいと感じる。 高野さんがおっしゃるように鉄舟さんの生き方をそのままを真似る必…

文明の生態史観

今回取り上げるのは梅棹忠夫さんの「文明の生態史観」です。 文明の生態史観 (中公文庫) 作者:梅棹 忠夫 発売日: 1998/01/18 メディア: 文庫 良い点 (1)自然科学的に地理・環境を観察している 「生態史のような見方を持ち込んだことに意義がある。」とディス…

物理学者はマルがお好き

学びになった点 ・単純化したモデルを作成するところ 第一章の牛をマルに例える部分で、物事を単純化してモデルを作成して分析するというのは、文系の学問でも経済学でもやっており、目新しいことではないと思っていた。 しかし、体積と表面積の関係から牛の…

不揃いの木を組む

イノベーション視点からの宮大工 イノベーションという面から見ると、宮大工は最もイノベーションのスピードが遅いのではないか?と思った。 イノベーションを起こすためには、宮大工の価値観の逆にヒントがあるのではないか?と今回考えた。 「宮大工の価値…

漂流

人間の生きる条件について 極限状態が描かれていることで、最低限度の生活がどのようなものか自分の中で想像できてサバイバル能力が高まった気がします。 はっきりしたように思います。忘れがちなこととして、宗教(心のよりどころ)、希望、運動などがあり…

読書と社会科学

1.読み込み 今までは多くの本、広い分野の知識を得たいと思っていたが、その結果一通り色々な分野のことを浅く知ることができなのではないかと思う。 文章量は少ないが繰り返し読める本・論文などを読もうと思った。ドラッカー、ポーター、名経営者の文章…

哲学入門

哲学の学習について 大学の一般教養課程で論理学や現代哲学の教科書を読んだり、趣味で哲学関連の新書を読んだりしていたため、哲学関連のひととおりの知識を持っているつもりでした。 しかし、この本で、ある哲学的問題に対して過去の言説を引き合いにだし…

先端医療をひらく

iPS細胞について iPS細胞による先端医療は、非常にビジネスとして有望な印象があり、勉強したいと思っていたので、今回の課題図書は勉強するのにちょうどよい内容だった。記事の前に基礎的な解説があって理解しやすかった。この本をきっかけにして、再生医療…

世界で最も強力な9のアルゴリズム

アルゴリズムとプログラムの違いについて SEの仕事をする前はあまり区別がありませんでした。 難しいアルゴリズムでプログラムを書くのが仕事かと思っていたのですが、難しい理論的なプログラムを書く仕事をすることは少なく、ものを動かすためのエンジニア…

新ネットワーク思考

1.『新ネットワーク思考』について 『新ネットワーク思考』という本は、社会人1年目のときから書店のコンピュータ関連の書棚で気になる本でした。中身は全然知らなかったので、今回読む機会があって良かったです。 2.インターネットの背景知識 IT業界に…

小説上杉鷹山

本を読んで学んだこと (1)経営をするに当たって大事なこと。 愛を持って経営をする。 現地現物を見る。(鷹山が山形の土地を見て回ったように。) 先進的な思想・技術に触れる。(鷹山の時計) 先人の知恵を生かす。(鷹山が直江兼続の著書を読んだように。…

集合知の力・衆愚の罠

(1)印象に残った部分 ・労働運動で隔離された施設の中の労働者に集会に参加してもらう方法がわからないという例で、目的があってやり方が分からないときもっとも組織が活性化するということが言われていました。 これは個人にも言えて、目標・目的があるのだ…

失敗百選

失敗学と経営について 失敗百選の前提となった失敗学について、エンジニアリング以外に経営でも「起業と倒産の失敗学」という本があって、何が失敗の原因になるか書いてあり、戒めとなります。成功事例だけ読んでいると、なんとなく簡単にできるような気がし…

自由からの逃走

積極的な自由は全的統一的なパースナリティーの自発的な行為のうちに存する 自由からの逃走新版 (現代社会科学叢書) [ エーリッヒ・フロム ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 自由からの逃走 新版 作者:エーリッヒ・フロム 発売日: 1952/01/01 メディア: 単…

砂の女

(1)以前の感想 中学生の時に読んだときは、「砂の中に閉じ込められる恐怖感」、「村人の不気味さ」「砂の女の色気」「ラストの水の発見」が印象に残っていて、『不気味な小説』という印象でした。 (2)再読しての違い 「時代の古さ」 携帯電話、TV、パソコン…

香りと日本人

本の感想 ・日本に古来から香木があり、珍重されて香りの文化があったことを初めて知りました。 ・「源氏物語」の部分で異性を引き付けるのに「香り」を使っているのは、昔も今も変わらないということが分かりました。 ・「源氏物語」で匂いの描写を使って読…

寝ながら学べる構造主義

今の私の理解としては「人間の思考は構造にとらわれているから絶対的な真理というものはない。異なる構造の元では異なったことが真理となる。」という考えが構造主義ではないかと思います。(「寝ながら」のP16~の部分。) 私は「苫米地英人」や「ジェーム…

犬でもわかる現代物理

(1)全体的な感想 「ガリレオの指」「物理学者はマルがお好き」の2作で物理学の知識が増えてきたためか第1章、第2章のところまでは分かった気がしました。 第3章から挫折してしまって読んでいないのですが、私が驚いたところとして 量子の位置は特定で…

弓と禅

印象に残った箇所 ・序言 たえまない練磨の十年 →努力が重要だと思いました。 ・放れ あなたがあまりにも意志的な意志を持っていることが、あなたの邪魔になっているのです。あなたは、意志の行わないものは何も起こらないと考えているのですね。 意図を持つ…

海賊の経済学

サラリーマン企業とベンチャー企業 当時の商船は船主が船員を監視するために船長に絶対的な権限を与えていた。 船員は給料が変わらないため働くインセンティブが少なかった。現代のサラリーマンに似ている。 それに対して海賊は全員が成果を求めており、スト…

海の帝国

1.1 分析の観点 東南アジアの歴史をアメリカ/イギリス・オランダ・スペイン/中国/ブギス人との通商の関係に重点をおいて捉えている視点が面白かった。 国の単位でなく地域の単位で経済的な観点から分析するのは、大前研一さんが「新経済原論」などでよく…

快感回路

1.本を読んで新たに知ったこと (1)快感回路 人間の全ての快感は、種類に関係なく快感回路で生み出される。 (2)脳内の化学物質に直接作用する快感 ・タバコや麻薬は脳内の科学物質を通じて、快感回路に直接影響を及ぼす。 ・同じ快感を求めさせる習慣化の部位…

フッサール起源への哲学

(1)文章について 論理の飛躍がなくて、一文一文順を追って説明がなされているという印象を受けた。ちょうど良い読み応えの本で読んでいて楽しかった。(ただし、ある程度、西洋の哲学の歴史に関する知識を持っている人を想定して書かれていると思われる。) …

パンの文化史

1.学問のやり方について 著者の舟田さんは「ライフワーク」とあとがきで書いていらっしゃいますが、純粋に学問をやっていて、知的好奇心に従って調査をしているという印象を持ちました。「まだ誰も調べていないからどうなっているのか知りたい。」と思って調…