犬でもわかる現代物理
(1)全体的な感想
「ガリレオの指」「物理学者はマルがお好き」の2作で物理学の知識が増えてきたためか第1章、第2章のところまでは分かった気がしました。
第3章から挫折してしまって読んでいないのですが、私が驚いたところとして
- 量子の位置は特定できない。
- テレポーテーションは実際に起こる。
- パラレルワールドは理論的に有力な仮説だ。
(※②③は自分で読まないで高野さんから聞いた話ですが。)
があります。
「ガリレオの指」「物理学者はマルがお好き」でも書いてあったのかもしれませんが、記憶に残っていません。少しずつ物理学の理解が進んで、自分の世界が広がっているようで楽しいです。
(2)数学について
シュレジンガー方程式の解説の部分が理解できなくて、そのあとの話がよくわからなくなってしまったのですが、おそらく数学の線形代数等ができないことが原因ではないかと思います。統計学・経済学でも使う微分積分・線形代数を勉強したいと改めて思いました。
(3)認知について
「量子の位置が特定できない」ということが初めて理解できたのですが、人間の認知が不完全であることを示しているようで、人間が思っているのと世界は全然違う世界の見方があるということを感じました。
(4)科学の歴史について
物理学は難しそうな学問で天才たちが何十年もやっているので、色々なことが分かっているのだろうという印象があったのですが、全体像を入門書で解説されると以外に、わかっていることは少ないという印象を受けました。
特に社会科学・人文科学の分野は、歴史も浅く、実証された体系的な理論というのもないので世界について全然わかっていないと感じます。私にも経済学や経営学の分野で論文を書いて、科学の歴史に名を刻むことができるのではないかと功名心で思いました。