データサイエンスとデータドリブン経営

データサイエンス/デジタルマーケティング/データドリブン経営の書籍紹介・感想

2019-08-30から1日間の記事一覧

侘び・数寄・余白

1.編集者/評論家について 松岡正剛さんは千夜千冊という評論を書いているのは知っていましたが、「ただ多くの書物を読んで雑学を増やすことに何の意味があるのか?」と思って内心馬鹿にしていました。 しかし、今回の講座では、音楽・絵画・文学・デザイ…

命もいらず名もいらず

山岡鉄舟さんに見習うべきところ 冒頭7ページで寺の鐘を持ち帰ろうとするエピソードが示されるが、鉄舟さんの意志の強さ、まっすぐさ、頑固さには常識外れなところがあり、すごいと感じる。 高野さんがおっしゃるように鉄舟さんの生き方をそのままを真似る必…

文明の生態史観

今回取り上げるのは梅棹忠夫さんの「文明の生態史観」です。 文明の生態史観 (中公文庫) 作者:梅棹 忠夫 発売日: 1998/01/18 メディア: 文庫 良い点 (1)自然科学的に地理・環境を観察している 「生態史のような見方を持ち込んだことに意義がある。」とディス…

物理学者はマルがお好き

学びになった点 ・単純化したモデルを作成するところ 第一章の牛をマルに例える部分で、物事を単純化してモデルを作成して分析するというのは、文系の学問でも経済学でもやっており、目新しいことではないと思っていた。 しかし、体積と表面積の関係から牛の…

不揃いの木を組む

イノベーション視点からの宮大工 イノベーションという面から見ると、宮大工は最もイノベーションのスピードが遅いのではないか?と思った。 イノベーションを起こすためには、宮大工の価値観の逆にヒントがあるのではないか?と今回考えた。 「宮大工の価値…

漂流

人間の生きる条件について 極限状態が描かれていることで、最低限度の生活がどのようなものか自分の中で想像できてサバイバル能力が高まった気がします。 はっきりしたように思います。忘れがちなこととして、宗教(心のよりどころ)、希望、運動などがあり…

読書と社会科学

1.読み込み 今までは多くの本、広い分野の知識を得たいと思っていたが、その結果一通り色々な分野のことを浅く知ることができなのではないかと思う。 文章量は少ないが繰り返し読める本・論文などを読もうと思った。ドラッカー、ポーター、名経営者の文章…

哲学入門

哲学の学習について 大学の一般教養課程で論理学や現代哲学の教科書を読んだり、趣味で哲学関連の新書を読んだりしていたため、哲学関連のひととおりの知識を持っているつもりでした。 しかし、この本で、ある哲学的問題に対して過去の言説を引き合いにだし…

先端医療をひらく

iPS細胞について iPS細胞による先端医療は、非常にビジネスとして有望な印象があり、勉強したいと思っていたので、今回の課題図書は勉強するのにちょうどよい内容だった。記事の前に基礎的な解説があって理解しやすかった。この本をきっかけにして、再生医療…

世界で最も強力な9のアルゴリズム

アルゴリズムとプログラムの違いについて SEの仕事をする前はあまり区別がありませんでした。 難しいアルゴリズムでプログラムを書くのが仕事かと思っていたのですが、難しい理論的なプログラムを書く仕事をすることは少なく、ものを動かすためのエンジニア…

新ネットワーク思考

1.『新ネットワーク思考』について 『新ネットワーク思考』という本は、社会人1年目のときから書店のコンピュータ関連の書棚で気になる本でした。中身は全然知らなかったので、今回読む機会があって良かったです。 2.インターネットの背景知識 IT業界に…

小説上杉鷹山

本を読んで学んだこと (1)経営をするに当たって大事なこと。 愛を持って経営をする。 現地現物を見る。(鷹山が山形の土地を見て回ったように。) 先進的な思想・技術に触れる。(鷹山の時計) 先人の知恵を生かす。(鷹山が直江兼続の著書を読んだように。…

集合知の力・衆愚の罠

(1)印象に残った部分 ・労働運動で隔離された施設の中の労働者に集会に参加してもらう方法がわからないという例で、目的があってやり方が分からないときもっとも組織が活性化するということが言われていました。 これは個人にも言えて、目標・目的があるのだ…

失敗百選

失敗学と経営について 失敗百選の前提となった失敗学について、エンジニアリング以外に経営でも「起業と倒産の失敗学」という本があって、何が失敗の原因になるか書いてあり、戒めとなります。成功事例だけ読んでいると、なんとなく簡単にできるような気がし…