データサイエンスとデータドリブン経営

データサイエンス/デジタルマーケティング/データドリブン経営の書籍紹介・感想

快感回路

  • 1.本を読んで新たに知ったこと

 

  • (1)快感回路

人間の全ての快感は、種類に関係なく快感回路で生み出される。

 

  • (2)脳内の化学物質に直接作用する快感

・タバコや麻薬は脳内の科学物質を通じて、快感回路に直接影響を及ぼす。

・同じ快感を求めさせる習慣化の部位がある。

・快感を得るためにはマウスは食事もとらず、どんな苦難も乗り越える。

 

(3)(1)より弱い快感

・ゲームでも快感回路は働く。

・未来についての情報を得ることは、悪い内容でも快感となる。

・痛みも快感となる。

・リスクをとることは快感となる。

・快感と他の行動が結びついて、高次の快感となる。

・恋愛、瞑想でも快感がある。

・寄付も快感になる。

 

(4)快感のコントロール

・理性によってある程度快感を得る行動を制御することはできる。

・脂肪自体が化学物質を出して、食べ過ぎを防いでいる。

 

  • 本を読んで考えたこと・教訓となったこと

 

 

苫米地英人さんが、「達磨大師は瞑想が気持ちよくなってやり続けていると足が腐ってしまった人で、子供が任天堂DSに嵌っているのと同じ」と言っていたのですが、この本を読んで、同じ快感回路が働いているから同じ状態と言っているのだと、より正確に理解しました。

 

  • ジェームズ・スキナーさんの「痛みを避け、快楽を得ようとする。」

 

ジェームズ・スキナーさんが「人間は痛みを避け、快楽を得ようとする動物である。」と言っていたのを聞いて、「そんな単純なものか?他の行動原理もあるのでは?」と思っていたのですが、思考や寄付も快感回路が働いていることがわかり、下等生物(言い方が失礼ですいません。)と同じ仕組みで行動しているのだと、「自分を高尚な人間だ」と思う傲慢な考えを改めようと思いました。

 

  • 中谷彰宏さんの「不純な動機の方が長続きする」

中谷彰宏さんが本の中で、「女の子の前で不良に負けたことが悔しくて空手を始めたような不純な動機の人の方が長続きする」と書いていました。最初は原始的な部分で快感回路を働かせて、後から行動自体が快感になるように変化するようにした方がいいのかもしれません。もてようと思ってギターを弾き始めたら、ギターを弾くこと自体が楽しくなったとかいう話も聞きました。

 

(4)習慣化

 

「習慣化が大事だ。歯磨きをするように習慣化してしまえばいい。」という話があって、わかったつもりになってできていなかったのですが、この本の中で毎日同じ快感を与えるとマウスの神経が変化して依存症になると書いてあったので、やらないと気持ちが悪いというように習慣化していけばいいと理論的にわかりました。

動物の体に習慣化の仕組みが備わっているので、それをいい方に利用しようと思います。

 

(5)悪いニュース

殺人などのセンセーショナルなニュースが流行るのは、痛み、非日常、情報を知るといった快感を満たすからである。

上司に悪い報告をしても、情報を知ったことで快感を得るので怒らないはず??