パンの文化史
- 1.学問のやり方について
著者の舟田さんは「ライフワーク」とあとがきで書いていらっしゃいますが、純粋に学問をやっていて、知的好奇心に従って調査をしているという印象を持ちました。「まだ誰も調べていないからどうなっているのか知りたい。」と思って調査した結果が、オリジナリティのある調査に繋がっていると思いました。
パンの文化史を調べたところで、何の役に立つのかわからないし、他に興味を持ってくれる人がいるのかもわからないのに調べるという態度が大切だと思いました。
- 2.基礎科学と応用科学
基礎科学と応用科学の話があり、基礎科学は真実の探求、応用科学は現実への法則性の適用というお話があり、頭の整理が出来ました。
3.食事・料理の大切さ
『漂流』でアホウドリを保存方法、調理方法を工夫する話がありましたが、人類も歴史上様々な工夫を凝らしていることがわかり、食事・料理の大事さがわかりました。
4.パンの技術進歩
パンや小麦の調理方法は長年あまり進歩していないといことであった。
これは幼い頃食べていたものが、大人になっても好きな場合が多く、食べ物の好みは変化しづらいことが影響しているのではないかと思いました。