データサイエンスとデータドリブン経営

データサイエンス/デジタルマーケティング/データドリブン経営の書籍紹介・感想

ガリレオの指

1.これまでの科学技術との関わりについて

(1)高校

物理は力学をならった。化学は物質の構造を習った。生物はセンター試験レベル(DNA等細胞内の化学反応について詳しくならっていない。)

 

(2)大学

一般向けの本(相対性理論の解説)や立花隆の本を読んだ程度。

 

(3)社会人

(a)情報科学・コンピュータ科学について

コンピュータ関連の仕事をしているので、プログラミング・コンピュータについては少し知識がある。ただし、ハードウェアと情報科学について普段仕事で使わないのでよくわかっていない。

・ハードウェア:トランジスタコンデンサの違いがわからない。

情報科学:有限オートマンと言われても何かわからない。

 

(b)電気系のハードウェア

組込系/制御系の仕事をする場合、ハードウェア基盤から作成することがある。ハードウェアの部署の方は電気回路の作成をしているはずだが、ソフト担当なのでよくわからない。

よく基盤を素手で触って怒られることがある。

 

(c)無線関連

・無線関連の仕事をしたときに無線の伝送方式(OFDM等)を勉強しようとした。一般向けの解説はなんとなくわかるが、変換方式は全然理解できない。

・周波数帯域

コンピュータ関連でも無線ネットワーク関連で周波数はよく出てくるので周波数帯域には気を付けている。最初は「光と電磁波は同じものですか?違うものですか?」などと質問していたが、最近では勘が効かせて「馬鹿な質問」をしないようにしている。

 

(d)放送・映像関連

放送・映像関連

・色の三原色、テレビの走査線のアナログ技術など解説されたが、結局わからなかった。

・テレビ局の音声レベルの表示仕様を作らないといけないことがあったが、電力レベルと音声レベルの変換がわからずハード関連の人にやって頂いたことがある。

2.ガリレオの指について

 

(1)理解度

「進化」、「DNA」については知っていることも多く理解できた。「熱力学」、「物質の構造」まではなんとか理解できた。

「対称性」「量子力学」「相対性理論」「宇宙」になると、まったく理解できず読みながら何回も寝てしまった。

 

(2)感想

(a)文系・理系

仕事で工学に触れているので、少しはわかるかと思ったが理論的なことが多く知らないことばかりだった。わからなくても読み返そうという気にあまりならなかったので、自分が文系であることがよくわかった。高校/大学で数学/物理/化学をやっていればよかったと後悔することがあったが、物理/化学に向いていないということがわかり、あきらめがついた。

 

(b)科学技術

宇宙論の部分を読んで、「宇宙の終わるときのことを考えてもしょうがない」と思ったが、日経の記事で「科学の発見に興味のある人の割合がアメリカは日本の2倍」という記事を読んで、日本の科学技術・工業技術の発展のためにも科学に興味を持たないといけないと思った。

(c)宗教・科学技術の研究・ロジックについて

数学で自然現象を記述できるのは、個人的には人間の進化の過程で物体の運動を捉えるパターン認識からロジカルな思考が発達したためと考えている。

人間は世の中を論理的に捉えることで安心する部分があり

「信じるもの」=「救われる」、「努力」=「報われる」

といったロジックに頼らないと精神の安定を保てないのではないかと思う。

(※理系のエリートがオウム真理教にはまったのは教義が論理的になっていたからだというお話をうかがって、そう思った。)

科学研究で誰もやっていない領域に飛び込めないというお話も、将来の成果が論理的に予測できないことからだと思う。

 

3.まとめ

内容は知らないことばかりで、視野が広がった。自然科学・工学の分野で自分の知らないことが沢山あることがわかった。

 

以上