縦社会の人間関係
- 全体を通しての感想
大学生の時に1度読んだことがあったが、内容を全く覚えていなかった。
今回、会社員になってから読み直したが、自分の勤めている会社に本書の内容が非常によくあてはまり、「目から鱗が落ちる」ようだった。
(2)会社
日本の会社が共同体としての「場」であるという本書の主張に一致するものとして、自分の会社に下記のような特徴がある。
・入った年次によって昇格する。
・ウチとソトを分ける。ソトの人に対して敵対的。
・従業員の生活の面倒を会社が見る。
・新卒採用が多く、中途採用が少ない。
・労組が会社の中にあり、労使協調的である。
自分が会社に不満に感じている点として「なかなか出世できない」、「外との交流が少ない」という点があるが、日本社会全体の問題として冷静に捉えることができた。
(3)資格による横のつながり
転職などの集団の移動をするには、「資格による横のつながり」が大事であると感じた。
集団間の横の移動を可能にするため、以下を心がけていきたい。
・専門性を高める。
・資格を取得する。
・専門的な集まりに参加してネットワークを築く。
前々から専門性を高めようとは思ってはいたが、必要性がはっきりとしていなかったため、専門性を高める取り組みも中途半端であったと思う。
本書を読みことで、理論的に必要性が分かったため、専門性を高めてネットワークを作るという取り組みをしっかりとできるのではないかと思う。
(4)相互啓発を通しての学び
・外資系、ベンチャー等を転職された方は、「内容が腹落ちしない」とおっしゃっていたので、外資系、ベンチャーと日本の古い企業とで会社文化に違いがあることが分かった。
・自分が読み流していた筆者の主張を、他の参加者の方は検証しようとしていたので、どんなものでも普段から批判的によく考えて読むとこが重要と感じた。